【対策まとめ】ステップ社の対策 | 「戦略実行4STEP」S(戦略策定)段階
戦略を本気で実行するための独自ワークフレーム「戦略実行4STEP」を説明いたします。
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戦略実行4STEP | 戦略を本気で実行するための独自フレームワーク
ステップ社の対策
ステップ社では、これまでのお客さまアンケートを振り返ったところ、「旅慣れたお客さまが増え、単に観光名所を巡るだけの旅行は人気が低迷している」状況が垣間見えてきました。
そこで、佐々木社長が長年にわたって培ってきた「豊富な現地ガイドのネットワーク」を活かして、「現地ガイド宅での宿泊を組み込んだ、旅先により深く触れるツアー」を開発・販売していく戦略を策定しました。
ここで、戦略の定義に含まれる各要素は次のとおりです。
- お客さま(メインターゲット):⇒ 旅慣れており通常のパッケージツアーとは一味違う旅行をしたい方
- お客さまに提供する価値:⇒ 現地に精通しホスピタリティにあふれる現地ガイドとの交流を通じて、現地の本当の姿を体感していただく旅。
- 競合:⇒ 他の旅行会社(大手、ネット専業含む)
- 競合に対する差別化ポイント:⇒ 現地ガイドによる充実した案内。現地ガイド宅での宿泊も組み込む。
- 差別化を実現するための自社ならではのリソース:⇒ 世界100ヶ国以上にある質の高い現地ガイドネットワーク
また、全社横断的に目指すべき戦略指標として、「ガイドに対する満足度90%以上の旅行者数」を設定し、お客さま全員に対してアンケートを実施し、指標値を計測することにしました。
そして、昨年度の全旅行者数(5,000名)の10%にあたる500名を目標値とし、これを目指して、商品企画部はツアーの企画を実施、営業部門は販売に力を入れることになりました。
対策後の、ステップ社の社員の声は次のとおりでした。
佐々木社長
以前、経営コンサルタントに戦略を考えてもらったときは、難解な戦略でほとんど機能しなかったが、それほど難解な戦略理論は使わなくても、一貫性を保った戦略は策定できるんだな。この戦略でがんばっていこう。
商品企画部
香川さん
いい商品を作って、営業部にたくさん売ってもらおう。そして、全社共通の指標値を改善していこう。
営業部
長友さん
商品の差別化ポイントはそこなのか。じゃあ、そこをしっかりとお客さまに訴求していこう。
営業部
阪口さん
この戦略と目標値なら、今年はがんばってみよう。もしかしたら目標を達成できるかもしれない。
S段階:まとめ
以上、S段階での対策をまとめてまいりました。
次回はT(戦略伝達)段階について、見ていきましょう。
戦略伝達段階における失敗とは? | 「戦略実行4STEP」T(戦略伝達)段階